2014年5月5日月曜日

`Cause it`s Black.


 テレ朝ではここのところ朝一番に韓国の遊覧船事故の報道を続けているが、今朝の番組では某若手アナウンサーが『ブラック企業ですから』と問題を起こした船会社について言及する際言わずもがなの枕詞のような注釈を加えた。私は『それは違う!』のだと昨日もブログに書いたのだが、これは一種デマゴギーに近い発言ではないかと不快感を覚えた。  彼はこの言葉をもって「ブラック企業だから何でもやりかねない」或いは「ブラック企業だから不正行為をするんであって、一般の優良企業はそんなことはしない」と(客観的には)言外に主張しているのであり、私にはそんな言動は全く容認出来ない。  先日世間を騒がせた一流ホテルのレストランによる『産地偽装工作』『品種詐称工作』を彼はもう忘れてしまったのか。それも一軒や二軒ではない。軒並みこれを行っていたのだ。彼はこれらのレストラン群は全部『ブラック企業』だとでも言いいたいのか。違うだろう。  『利潤追求』という至高の命題を前に置いては、極く極く普通の一般企業だってみんな(程度の差こそあれ)これをやっているのである。1円でも多く儲けたいからである。そうしないと生活は日に日に苦しくなって行くからである。  その際の彼らの合言葉は『ばれたら改めればいいや♪』である。  『ばれたら改めればいいや♪』は企業の利潤追求に限らない。先日辞任した理研の調査委員長もこれであった。発覚するまで知らん顔しておぼちゃんの行為を口を極めて詰っていたのだから、そう言われても仕方ないだろう。  国会山の猿たちはどうか。奴らは議員定数削減という公約は無視して反故にし、代わりに自分たちの歳費だけはがめつくアップさせたではないか。あんな者たちを有難がって拝み奉らなければならない理由など我々一般市民には一つもない。  こんな言葉は使いたくないが、これを『社会モラルの不在』『公衆道徳の欠如』と言わずして何とする?  その辺の街を行くお兄ちゃんお姉ちゃんを含めて(無論かく言う私自身も含めて)、老若男女皆これである。  曰く『自分(と自分の関係者)だけが無事ならそれでいいや♪』と。言ってしまえば今は正直者が馬鹿を見る時代なのである。

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