2014年5月5日月曜日

Rei Nakanishi , the famous composer criticized Prime Minister Abe severely.(1)


 以下に『日刊ゲンダイ』からの引用をします。 ↓ 改憲反対なかにし礼氏「安倍首相は岸信介教の熱狂的信徒」(上) 2014年5月3日 掲載 最新作で真っ向反論/(C)日刊ゲンダイ  2月の都知事選の際、雪の中、安倍政権批判を叫んだ直木賞作家のなかにし礼さん(75)は最新作「天皇と日本国憲法」で、憲法改正の動きに真っ向から反論を繰り広げている。終戦後、8歳の時に旧満州から家族で命からがら引き揚げてきた。戦争の悲惨さを身をもって知っている作家に「安倍とは何者?」と問うと、「」と言下に答えた。 ――新刊は随分、骨太、ストレートなタイトルですね。  本当に大事なことを、ぼやかさずに言おうと思ってこのタイトルにしました。 ――帯には「日本国憲法は世界に誇る芸術作品である」と書かれている。本の冒頭に出てくる坂口安吾の言葉も強烈ですね。<人に無理強いされた憲法だと云うが、拙者は戦争はいたしません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ。戦争はキ印かバカがするものにきまっているのだ>という文章です。  昭和27年に書かれた「もう軍備はいらない」の一節です。無頼派作家の坂口は戦争中、文壇中央から距離を置き、ほとんど沈黙していた。戦場に派遣されて、積極的に書いていた林芙美子とは対照的ですが、だからこそ、戦後になって、堂々とこういう発言ができたのだと思います。 ――改憲論者は現行憲法は米国の押し付けであると叫んでいますが、当時の国民は坂口の言葉でよくわかるように大歓迎していたわけですね。  みんな涙を流さんばかりに感激したんですよ。自由を象徴する民主主義が入ってきて、婦人参政権が導入され、表現の自由を得た。戦前、戦中の暗黒時代を考えれば、夢のようなことばかりで、みんなが新憲法には大賛成。これは歴史の本にはっきり書いてあります。なぜ、こんな立派な憲法を変える必要があるのか? 「米国から押し付けられた」と言うのも違いますよ。「占領軍に強制された」という白洲次郎の言葉の一部分が独り歩きしているのです。白洲は「新憲法のプリンシプル(原則)は実に立派である」と評価している。「戦争放棄の条項などは圧巻で、押し付けられようが、そうでなかろうが、いいものはいいと率直に受けいれるべきだ」とまで言っている。9条を絶賛していたんです。 ――本にも出てきますが、白洲は「巣鴨プリズンに入ったような人は最も戦争責任が重いのだから、気をつけろ」とも言っているんですね。  岸信介のように、追放解除されて平然と再登板する政治家たちの厚顔、無反省に呆れていたのです。 ――その岸信介の孫である安倍首相が「日本を取り戻す」といって、解釈改憲で9条を骨抜きにしようとしている。  安倍首相の口からは、父・晋太郎氏の名前が出てくることはほとんどない。祖父の岸信介のことばかりです。それだけ大きな影響を受けているのでしょうし、実際、やり口が似ていますね。岸首相は戦後、治安維持法の復活である予防拘禁制度を導入しようとして失敗した。その結果、安保闘争では何十万人というデモ隊が国会に押し寄せて、「革命前夜」と言われた。暴徒に殺されるかもしれないという恐怖感を幼い安倍首相も味わったはずです。その原体験がトラウマになっているのか、改革派の芽は周到に摘まなければいけないと必死になっているんじゃないか? それで秘密保護法みたいな悪法を作り、国民を監視、統制する方向に走っているように見えます。 ――集団的自衛権の行使容認を解釈改憲で決めて、民主主義、立憲主義を踏みにじろうとする姿勢は信じられませんが、その目的は何なのでしょうか?   改憲論者とは戦争をしたい人たちなんですよ。日本には米軍基地がまだある。だから、真の独立のために戦争するというのであれば、まだわかる。しかし、彼らは集団的自衛権を行使して米国と一緒に戦争をするために憲法を変えたいわけでしょう? 論理破綻しているし、美しくもなんともない話です。安倍さんはただ祖父、岸信介が活躍した戦前の軍国主義の世の中に戻したいのでしょう。これは極めて個人的な心情で、岸信介を神とする信仰のように見えます。 ――国民の方を見ていない?  国民の幸せを忘れてもらっちゃ困る。そもそも国家の主は国民であることを特にね。(つづく) ▼なかにし・れい 1938年、中国黒竜江省(旧満州)生まれ。立教大学在学中からシャンソンの訳詩を手がけ、その後、作詩家として活躍。00年、「長崎ぶらぶら節」で直木賞受賞。「赤い月」「戦場のニーナ」他、著書多数。佐藤しのぶさんが歌う「リメンバー」を作詩、こちらも大きな話題になっている。 ============  以上引用終わり。  何故か「この人は共産党支持者じゃないか?!」という思い入れ・思い込みが私にはあって、あんまり好きじゃないというか(!)昔ピンクレディのケイちゃんに手を出したとか出さなかったとかのゴシップくらいしか、今彼について思い当たる話題はないのだが、今回のこの発言は『よくぞ言ってくれた!』と絶賛したいくらいの気持ちになった。彼が指摘している通り、安倍ポンが自分の父親について何か発言している記事など私は見掛けたことがない。 『隔世遺伝』とでも言うのか、確かにお爺ちゃんの岸伸介が大好きな人間のようだ。『一水会』が何か安倍ポンに提言したという記事を昨日だったか読んだが、私は一水会には好感を持っているが、安倍ポンはというと日本で一番嫌いな人間の一人である。

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